2018年1月8日月曜日

富栄戎神社(富田林市) ・寺内町のえべっさん

富栄戎神社

2017年9月訪問
富栄戎神社(とみさかえびすじんじゃ)は大阪府富田林市富田林町にある神社です。江戸時代からの古き良き街並みを残し、大阪府内で唯一国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、近年南河内でも有数の人気観光スポットになりつつある寺内町(じないまち)の東の端にあります。

富栄戎神社(富田林市)
富栄戎神社(富田林市)

戎神社といえば、大阪はもちろん、関西ではお馴染みの商売の神様「えべっさん」ということで、小さな神社ながら毎年1月のお祭りには多くの参拝客で賑わいます。



歴史と概要

富栄戎神社の正確な創建年と御祭神はわかりませんでした。江戸時代から明治の初めにかけて富田林寺内町では酒造りが盛んで、酒屋の同業組合もあありました。それを「エビス講」と呼んでいて、戎神社はこの「エビス講」により祭られてたそうです。


富栄戎神社(富田林市)
改修後の富栄戎神社

今では全て廃業していますが、かつて寺内町には10の造り酒屋があり、「富田林の酒屋
の井戸は底に黄金の水がわく」ともいわれていたそうです。河内の酒造業の中心的組織であった「エビス講」が商売繁盛を願って祭ったのが戎神社でした。



富栄戎神社(富田林市)
山中田坂の上から見た石川方面(左が神社)

かつては寺内町内の堺町(堺筋)東端に鎮座していましたが、明治23年(1890年)に新道をつける時に今の場所に移されました。
御神体はながらく富田林の北部、喜志にある美具久留御魂神社に預けられていましたが、第二次大戦後に「富栄戎講」ができ、御神体をお迎えして盛大に祭られるようになりました。
なお、現在は「富栄戎神社えびす講」が発足し運営にあたり、富栄戎神社の社殿は平成28年(2016年)に改修され、とても綺麗になりました。

富栄戎神社(富田林市)
富栄戎神社と山中田坂

現在、当社は寺内町東端の入口にあたる山中田坂(やまちゅうだざか)に沿った石垣の上に鎮座しています。寺内町は石川西岸の河岸段丘の上に造られ、かつては周囲を土塁や竹林で囲み、四箇所の門を設けて朝夕に開閉していたそうです。そんな寺内町から石川をはじめ、対岸の川向や山中田、千早街道に向かう道がこの山中田坂でした。


富栄戎神社(富田林市)
改修前の戎神社

戎神社での祭礼はなんと言っても年の初めの「えべっさん」です。富栄戎でも福娘さんがいておみくじや絵馬、お札の販売がある他、運試しの大福引や町総代会による吉兆の販売、関東煮や飲み物の販売もあり毎年多くの参拝客で賑わいます。

富栄戎神社(富田林市)
祭礼の後(神社改修前)

富栄戎神社のえびす祭のおおよその日程は、宵戎が1月9日9時~20時、十日戎が1月10日9時~20時、残戎が1月11日9時~12時となっています。


富栄戎神社(富田林市)
今も美具久留御魂神社と深いつながりがあるようです。

アクセス

府道33号線(旧国道309号線)の金剛大橋西詰の交差点から西に約180m、じないまち展望広場から山中田坂を挟んですぐ北側にあります。

公共交通機関では近鉄長野線富田林駅南口より「観光施設きらめきファクトリー」横から寺内町に入り直進、約400m先の(上にミラーが付いている)交差点を左折し東高野街道に入ります。そこから300mほど進み、もんくま竹林商店さんの角を右に曲がるとすぐに神社があります。
富栄戎神社(富田林市)
河川敷の駐車場への入口(2018年1月撮影)
車で国道170号線(旧道)から行く場合は「本町北」交差点から奈良(御所)、千早赤阪方面に向かう府道33号線に入ります(「本町」交差点からは一方通行で進入禁止)。スーパーサンプラザ富田林店の次の交差点(金剛大橋西詰)を右斜め後方に入り200m弱に神社はありますが、駐車場がないので交差点を左折した右側にある河川敷の駐車場があいていれば利用できます。利用不可の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
千早赤阪村、河南町方面からは府道33号線金剛大橋を渡った交差点を右折すると河川敷の駐車場、左斜め前方に入ると神社へ向かいます(寺内町内は道が細いのでご注意ください)。

富栄戎神社(富田林市)
土砂が積まれた河川敷の駐車場(2018年1月撮影)

2018年1月現在、河川敷の石川グラウンド駐車場は前年の台風の影響で土砂集積所になっているため利用が制限されている可能性があります。

Tomisakaebisu Shrine(Tondabayasi City,Osaka Prefecture)


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